
神器
八咫鏡は、三種の神器の一つとして記紀に見える鏡で、伊勢神宮内宮の御神体として非公開で伝えられる。
八咫鏡(やたのかがみ)は、三種の神器の一つに数えられる鏡で、皇祖神天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御霊代として伝えられる。記紀神話においては天石屋戸段の伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)の鋳造に出自を持ち、天孫降臨に際して邇邇芸命(ににぎのみこと)へ授けられた神宝に位置づけられる。
『古事記』上巻 天石屋戸段では、天照大御神が天の岩屋に隠れた際、思金神(おもいかねのかみ)の謀により伊斯許理度売命が鏡を鋳造し、天宇受売命の舞と合わせて大神を岩屋から招き出す場面に登場する。続く天孫降臨段では「此の鏡は、専ら我が御魂として、吾が前を拝くが如く、いつき奉れ」との神勅とともに邇邇芸命に授けられたと記される(『日本書紀』神代下にも同段を伝える)。
『日本書紀』崇神天皇紀によれば、宮中に奉斎されていた神鏡は崇神天皇の代に倭笠縫邑(やまとかさぬいむら)へ遷され、垂仁天皇の代に倭姫命(やまとひめのみこと)が伊勢の五十鈴川上に鎮座地を定めたと伝える。以後、伊勢神宮内宮の御神体として奉斎され、形状・寸法は公開されない。
御神体としての奉斎が前提のため、文化庁の国指定文化財制度の対象外である。
古事記 上巻 天の石屋戸段・天孫降臨段
一次文献太安万侶(和銅5年)
古事記 上巻 天の石屋戸段・天孫降臨段に基づく八咫鏡の主要典拠。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920952伊勢神宮 公式由緒
二次資料伊勢神宮 公式由緒を参照した八咫鏡の補助確認。
https://www.isejingu.or.jp/about/