百々目鬼の分類ビジュアル

妖怪

百々目鬼

公開検証済みどどめき発祥: 栃木県

鳥山石燕『今昔画図続百鬼』に描かれた、両腕に無数の鳥目(銅銭)を持つ女性型妖怪。盗癖のある女が盗銭の精に変じた姿とされる。

概要

百々目鬼(どどめき、ひゃくめ)は、江戸期の絵師・鳥山石燕が安永 8 年(1779 年)刊『今昔画図続百鬼』に描いた創作妖怪。両腕に無数の目(鳥目)を持つ女性の姿で表現される。Wikipedia 日本語版によれば、石燕の解説では「盗癖のある女の腕に、盗み取った銭(鳥目=銅銭の異名)の精が鳥の目となって現れた」とされるが、現代の妖怪研究では、石燕が銅銭の異名「鳥目」と栃木県宇都宮の地名「百目鬼通り」を結びつけて創作した可能性が高いと解釈される。

出現の文脈

本項の典拠は鳥山石燕『今昔画図続百鬼』雨之巻で、添えられた漢文解説には「函関外史」なる出典が示されるが、同名の文献は他に確認されず、石燕による戯作的な創作と推定される。栃木県宇都宮市には百目鬼伝説(藤原秀郷による退治譚)が伝わり、現在も百目鬼通り・本願寺百目鬼霊場として地名が継承されており、石燕の創作の元になった可能性が指摘される。昭和以降の妖怪解説書では「銭が腕に貼りついて目に変じた」と再解釈されることが多い。

言及される伝承

鳥山石燕の妖怪画体系では、百目鬼・骨女・縊鬼などとともに女性型・人体異変系妖怪の一群を成す。宇都宮の百目鬼伝説は『下野国誌』など江戸期地誌に採録され、藤原秀郷の鬼退治譚として大蛇退治譚と並ぶ栃木県の代表的伝承として継承される。近現代の妖怪文化では水木しげる作品等に取り上げられ、目の多さという視覚的特徴から創作系妖怪の代表例として論じられる。

属性で近いもの

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出典

  • 今昔画図続百鬼

    一次文献

    鳥山石燕

    鳥山石燕『今昔画図続百鬼』雨之巻(安永 8 年・1779 年)に百々目鬼が描かれる。江戸期創作妖怪画の代表的典拠。

    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2551548
  • 百々目鬼 - Wikipedia 日本語版

    二次資料

    Wikipedia contributors

    百々目鬼の鳥山石燕『今昔画図続百鬼』典拠、盗銭の鳥目変化説、栃木県宇都宮百目鬼伝説との関係、創作妖怪説について整理。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E3%80%85%E7%9B%AE%E9%AC%BC

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