多紀理毘売命の分類ビジュアル

日本神話

多紀理毘売命

公開検証済みたきりびめのみこと自然神

多紀理毘売命は、宗像三女神に位置づける神格。宗像三女神の一柱として、海上守護と誓約の文脈を結ぶ

概要

多紀理毘売命(たきりびめのみこと)は、『古事記』『日本書紀』に記される天津神。宗像三女神の長姉で、田心姫神(たごりひめ)とも表記される。玄界灘の沖津宮 沖ノ島に鎮まり、海上交通の守護神として崇敬される。

出典上の登場場面

『古事記』上巻 天石屋戸誓約段では、天照大御神が建速須佐之男命の十拳剣を噛み砕いて吹き出した霧から最初に成った神として記される。「先づ生める神の御名は、多紀理毘売命。亦の名は奥津島比売命」とあり、奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)の異名で沖津宮の祭神とされる。『日本書紀』神代上 第六段一書には田心姫の表記で対応する。

系譜

父は建速須佐之男命(誓約による生成神格)、妹に市寸島比売命・多岐都比売命の二柱。三女神は宗像三女神と総称される。配偶神は大国主神で、御子神は阿遅鉏高日子根神(あぢすきたかひこねのかみ)・下照比売命(したでるひめのみこと)。出雲系神統と天津神の系譜を結ぶ女神として位置づけられる。

信仰・祭祀

宗像大社沖津宮(福岡県宗像市沖ノ島)を主たる鎮座社とし、女人禁制の伝統と「神宿る島」として 2017 年に世界文化遺産に登録された。宗像大社辺津宮(同市田島)にも祀られる。安芸国一宮 厳島神社(広島県廿日市市)など、全国の宗像三女神奉斎社にも広く勧請されてきた。

系譜

重なるモチーフ

名称や説話、図像、儀礼に重なる具体モチーフです。

  • みず

出典

  • 多紀理毘売命 たきりびめのみこと

    一次文献

    國學院大學 古典文化学事業「神名データベース」多紀理毘売命。

    https://kojiki.kokugakuin.ac.jp/shinmei/takiribimenomikoto/
  • 古事記 上巻 誓約段

    一次文献

    古事記 上巻 誓約段に基づく神格・系譜・登場場面の整理。

  • 宗像大社 御祭神資料 多紀理毘売命項

    二次資料

    宗像大社 御祭神資料 多紀理毘売命項を参照した神格名・関連文脈の補助確認。

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